変化を力に変えて、レルミナとヨガが教えてくれたこと
- EN-YOGA Studio
- 4月22日
- 読了時間: 5分
前回のブログでは、子宮筋腫の診断を受け病気と向き合う心境についてお話させていただきました。
今回は、治療の具体的な一歩として始まった、レルミナというお薬について、その効果や、服用によって体に起こった変化を赤裸々にお伝えしたいと思います。
レルミナについて
子宮筋腫は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの影響を受けて大きくなります。レルミナは、このエストロゲンの分泌を少なくすることで、子宮筋腫を小さくするお薬です。
レルミナは、エストロゲンの分泌を抑えるため、服用することで一時的に閉経に近い状態、いわゆる「擬閉経」という状態になることがあります。 これにより、子宮筋腫の成長を抑え、症状の改善が期待できます。
エストロゲンが止まって…私の体に起こった変化
レルミナの服用を始めてから、私の体には様々な変化が現れました。その中でも特に戸惑ったのが、エストロゲンの低下による影響です。
擬閉経の状態になることで、まず、ホットフラッシュ。
突然、体がカーッと熱くなり汗がじわっと滲み出てくる感覚は、いつ来るか分からず不規則に訪れるため強い不快感がありました。日常生活の中でふとした瞬間に起こるので少し困ってしまいます。
そして、動悸と倦怠感。これが一番辛かったです。特に何かをしたわけでもないのに、急にドキドキしたり、鉛のように体が重くなったりして、思うように行動できなくなることがありました。体が動かないと、気持ちまで沈んでしまい塞ぎ込むような日もありました。
長年続けてきたヨガの時間にも変化がありました。以前は心地よく体を伸ばせていたポーズで、膝に痛みを感じるようになったのです。思い通りに体を動かせないもどかしさを感じ、少し悲しい気持ちになりました。
夜になるとなかなか寝付けず、やっと眠りについても何度も目が覚めてしまう。熟睡感が得られない毎日が続き、朝起きても疲れが取れていないことが多く、本当に嫌でした。
更年期は「老化を受け入れる準備期間」なのかもしれない
これらの体の変化を経験する中で、ふと「もしかして、これが更年期というものなのかな」と感じました。そして、これは体が少しずつ変化していく中で「老化」というものをゆっくりと受け入れていくための準備期間なのかもしれないと思うようになりました。
そんな中でも見つけた光 - ヨガと規則正しい生活
しかし、そんな変化の中でも、私は一つの光を見つけました。それは、ヨガと規則正しい生活を送ることです。
特に、朝起きてすぐに朝日を浴びながら行うヨガは、私にとってかけがえのない時間となりました。ゆっくりと呼吸をしながら体を動かすことで、乱れていた自律神経が整っていくのを感じました。そして体だけでなく、気持ちも不思議と楽になったのです。改めて、ヨガの素晴らしさを実感しました。
また、夜更かしをやめてバランスの取れた食事を心がけるなど、規則正しい生活を送ることも体調を安定させるためには大切だと感じました。
ホルモンのせいにするのは簡単だけれど…
もちろん、これらの不調はホルモンの影響が大きいことは理解しています。でも、だからといって全てをホルモンのせいにして、ただ怠惰な状態を選んでしまうのは違うと思うのです。
そして、自分の不調を周りの人のせいにしたり、環境のせいにしたりするような、他人軸の考え方から抜け出すことも大切だと感じました。自分の体と心に向き合いできることから少しずつ改善していく。その主体性こそが、この変化の時期を乗り越える力になるのだと信じています。
同じように悩むあなたへ
もし、今、私と同じように体の変化を感じて少しでも不安な気持ちを抱えている方がいらっしゃったら、どうか一人で悩まないでください。
信頼できるお医者さんや、心を開ける誰かに、そっと話してみてください。小さなことでも言葉に出すことで、ふっと心が軽くなることがありますよ。そして、もし、なんだか毎日の生活がうまくいかないと感じる時があっても決してご自身を責めないでください。頑張っているあなたを、温かく受け止めてあげてください。
まとめ
今回は、子宮筋腫の治療薬であるレルミナについて、そして、その服用によってエストロゲンの分泌が抑えられたことで私が経験した体の変化について、率直にお話しさせていただきました。レルミナによって擬閉経という状態になり、 ホットフラッシュや動悸、倦怠感、睡眠の質の低下など、様々な症状に戸惑うこともありましたが、その中で規則正しい生活やヨガがもたらす心地よさを改めて感じることができました。
これらの体験を通して、体の変化を受け入れながら、自分自身を大切にすること、そして、周りの人に頼ることの大切さを学びました。
このブログが、同じように体の変化に不安を感じている方にとって、少しでも心の支えとなり、前向きな気持ちで日々を過ごすための一助となれば幸いです。
これからも、私の体験を通して感じたこと、学んだことを共有していくことで、皆さんと共に歩んでいけたらと思っています。次回のブログでは、今回触れた症状への具体的な対策や、更年期をより穏やかに過ごすための工夫などについて、さらに深く掘り下げていきたいと考えていますので、どうぞ楽しみにしていてください。
真紀
