無常とヨガ、子宮摘出への静かな決意
- EN-YOGA Studio
- 4月18日
- 読了時間: 2分
7年前、健康診断で「子宮筋腫がありますね」と軽く告げられた時のこと。
ふーん、そうなんだ、くらいの受け止めでした。まさかそれが私の日常にちょっかいを出してくるようになるとは、その時は全く思っていませんでした。
ここ数年、筋腫は遠慮を知らないように大きくなり、トイレが近くなったり、下腹部が「ん?」と主張してくるようになったり。
まあ、そういう時期もあるかと特に気に留めることもなく過ごしていました。
病院でMRIを撮った時も「ああ、やっぱり大きくなってるのね」くらいの気持ち。
そして医師から「子宮全摘出を考えましょう」と言われた時も、心は意外なほど平穏でした。
「そうですか」と、まるで天気予報を聞くようなあっさりとした返事をしました。
ヨガのおかげでしょうか。世の中も、私の体も、常に変化していくものだということを理解している自分がいました。
だから「私の体は今、そういう状態になったんだな」という事実を、ただ淡々と受け止めただけ。
大げさに捉えるようなことでもない、そんな風に感じたのです。
もちろん、体に不調がないわけではありません。でも、それもまた過ぎていくもの。
私の心は意外なほど冷静にその事実を受け入れていました。子宮を摘出することになる。それは一つの変化だけど、それだけのことなのです。
ヨガでは、目の前の出来事を無理に変えようとするのではなく、その出来事を通して「自分ってどんな人間なんだろう?」と深く知っていくことが大切にされています。
今回の子宮全摘出という経験も、私にとってはただ大変な出来事というだけでなく、「この経験を通して、私は何を学び、どう成長できるんだろう?」と自分自身を深く理解するための、大切なきっかけになると思っています。
私たちは、日々の忙しさの中で、自分の体に意識を向けることを忘れてしまいます。
けれど体はいつも私たちにメッセージを送っています。痛みや不調は、「少し休んで」「無理しないで」というサインです。
筋腫による痛みや不快感、更年期による体の変化は、時に私たちを不安にさせ、憂鬱な気持ちにさせるかもしれません。一人で悩まず、頼れる人に相談してください。そして、何よりも、ご自身の体を大切にしてあげてください。
次回は治療中の体の変化についてお伝えします。
真紀

写真は初回MRIのものです。筋腫は15cm以上、腰椎L4までありました。