ダウンドッグや肩立ちなど頭が下になるポーズも逆転ですが、ここでは倒立の逆転アーサナについて説明していきます。
ヘッドスタンド(シールシャアーサナ)はアーサナの王とも言われています。
できたらカッコいいですし、日々アーサナを実践していき体が変わっていくと自然に挑戦したくなる方も多いのではないでしょうか。
効果としては、脳の活性化、リフトアップや頭部への血流増加、不眠症の解消、自律神経を整える、下垂した内臓をもどすなど色んな効果があるとされています。アンチエイジング効果があり、昔の人たちはそれを知っていたのでしょう。何か効果があるとやる気が湧きます。
順番でいうと下記の通りです。
1 シールシャアーサナ(頭立ち)
2 ピンチャマユーラアーサナ(肘倒立)
3 アドムカヴリクシャアーサナ(倒立)
わたしもこの準番がセオリーかと思っていましたが練習していくうちにそれほど拘らなくてもいいと感じています。
シールシャアーサナは頭を着くので首に負担がかかりやすいです。頚椎に持病がある方は控えたほうがいいです。
目安としては、腕を上げた時に前腕より頭が高くなる場合は注意してください。
シールシャアーサナよりも3点倒立がより負担がかかります。
首が痛くなったら腕で押せていない可能性があるので練習は控えましょう。
その点ではピンチャマユーラアーサナは頭が浮いているので首に負担がかからず挑戦しやすいです。
肩の柔軟性とインナーが効かせられると安定するので、まっすぐピンチャは目線を肘の間にすると背骨が揃いバンダが入りやすくなります。
逆に目線を手の平に向けると胸が開き、開脚してヤジロベーのように骨盤でバランスがとりやすくなります。
目線は一点を見つめてぶれないようにすると集中力できます。目線の向け方で安定する場所が変わってくるので自分に合ったところを発見するのも面白いです。心の状態で目線が変化するので内面の意識のがどうあるかを観察しましょう。
肩が前に落ちるときつい状態でキープすることになるので前腕でマットを押して肘の上に肩が乗る場所を探しましょう。
肩の柔軟性がないと怪我するので注意しましょう。目安は肘が擦りむけていないことです。
ピンチャよりハンドスタンドのほうがやりやすい方もいます。
シールシャアーサナのような頸椎の負担もなく、肘を床に固定するピンチャよりも肩の負担が少ないポーズになります。
しかし3つの中では最も不安定なポーズになります。顔がマットから離れるので怖さがあります。
転んでも痛くないようにクッションをしいたり、ブリッジで降りられるようになると怖さが軽減されるので挑戦しやすくなります。まずは怖くない環境作りをしましょう。
体を支える形ではない手首は怪我をしやすいので注意です。
胸、肩のストレッチと脇の下(前鋸筋)を働かせて押す練習をしましょう。脚を蹴り上げるほど上でとまる体幹が弱いと転びます。上げた脚を天井に向けられるほどフワッとあがりやすくなるので縦開脚も練習するといいですね。
以上が逆転アーサナ3つの特徴でした。
自分の合ったものなら順番に決まりはないので、楽しみながら挑戦してください。
9月からアサナアドバンス6ヶ月集中講座2期がスタートするので逆転アーサナを習得したい方、身体を機能的に動かせるようになりたい方、かっこいいからやってみたい方、お待ちしています。