エゴってなに
- EN-YOGA Studio
- 9月5日
- 読了時間: 3分
先日、パーソナルで固定概念を手放すクラスのご依頼をうけました。
日常生活で周りと比べてしまって、気づいたら優越つけている自分がいて心が疲れてしまう、、、。
負の感情が湧いてくる自分が嫌いになる、、、。つまりは、こうあるべきという自分で作ったルールに縛られている状態です。
こういった感情は私たち人間だけに与えられたギフト、とても素晴らしいことなんです。
だって、感情が無ければ自分を知るきっかけを失ってしまう。
人間だもの、喜怒哀楽を味わい尽くしていいんです。
執着(エゴ)に囚われないように自分の本当の意識に気づいていくのがヨガです。
「周りと比べて落ち込む自分」を否定すると第二のエゴが働きますから。
「自分はこういう出来事で怒ったり落ち込んだりするんだな」と観察してみましょう。
そうはいっても、なかなかエゴと切り離せないのが人間ですので、日常生活の中で継続した実践がとても大切です。
スタジオに初めていらっしゃる方のほとんどは、ヨガを健康のため、ダイエット、体を柔らかくしたい、運動不足解消など、体の変化を望みます。
なので、はじめての方に心の扱い方(ヨガ哲学)をすると驚かれますが、みなさん自分でエゴに気づいていき、気負いを手放して帰っていきます。
ほんとうにざっくりいうなら、どんな事象も自分の観たいようにしか観ていないんです。
だから自分が意識し続けないとエゴに気付けない。
さて、ここでヨガを経験した方もしていない方も、運動後にスッキリして気分が爽快になった経験があるでしょう。
まさに心と体は繋がっています。しかし、体は感覚を得ることができますが、心は意識なので感じることが難しい。
心を感じるには体に意識を向けましょう。
例えば、仕事でプレッシャーを感じた時に呼吸が早くなり肩があがってきますね。それはまさに、心が体に影響を与えるからなんです。
つまり、私たちの体は心の意識の投影でありこれが心身一体という言葉につながっていきます。
運動後は筋肉が活性化し、関節はなめらかに機能して、体の気の流れが整います。
肩こり、腰痛、頭痛の慢性的な痛みは体からの気付いてほしいサインです。私たちは自分には何か足りないと勘違いし、頑張ってあの手この手で努力します。しかし、頑張るほど心も体も疲弊していきます。
ヨガの目的は、力を抜きリラックスした状態ほど本当の自分の心と繋がっていくことができます。
比べる自分、負けたくない自分、人によく思われたい自分、お金持ちになりたい自分、綺麗で格好良く思われたい自分。
私たちはこれらを得ることで幸せになれると本気で錯覚し、それらを叶えようと努力し疲弊します。
しかし、それらは死んでしまったら残らないものです。
自分は自分であることを真に理解すると、自由な選択はいつでも自分の中にあることに気づいていきます。
ヨガを実践していくと頭の理解が確実に肚に落ちていきます。本当の心とつながるために、行動して目の前に起こった出来事を通して自分はどういう場面で心軸がぶれるのか観察してみてください。
がんばることをちょっとずつ解いていきましょう。
季節が移り変わる9月も皆さんの心が平穏で満たされますように。
真紀

アンジャリムドラー
左右のバランスを調和させます
親指(アートマン)を鳩尾、人差し指(エゴ)を眉間に向け、真我とつながります。
実践しやすいわたしの大好きなムドラーです。
